大杉カツ丼の 月に向かって喰え!

正統派からご当地・変わりカツ丼まで、名古屋・愛知・岐阜を中心にカツ丼マニア・大杉カツ丼が食べ歩きます。

加登屋食堂@瑞浪駅前で大あんかけかつ丼

このブログを始める、というかカツ丼を深く掘り下げたいと思うきっかけになったのが、あんかけカツ丼との出会いでした。
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だがしかーし、あんかけカツ丼元祖の店が未訪だったのです。
カツ丼ブログをやるからには、この店を外す訳にはいきません。
瑞浪駅前にある加登屋食堂。
創業約100年という表記も見かけますが、1937(昭和12)年創業という記述もあり、何が正しいのかは調べきれていません。いずれにせよ長い歴史を積み重ねた店であり、その創業時から提供しているのが、あんかけかつ丼ということです。
当時は卵が貴重だった時代。卵とじで1個の卵を使ってしまうと安く提供できないので、餡かけにして卵を伸ばし、多くのお客さんに安価で楽しんでもらいたい、という思いから生まれたのだそうです。
今回いただくのは、大あんかけかつ丼。ノーマルよりもカツが大きく、餡かけの量も1.5倍とのこと。

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迫力のあるヴィジュアルです。
丼が大きいのでカツが小さく見えますが、大き目のカツが乗っかっています。それ以上に、餡の量がハンパなく多い!
その餡ですが、見た目通り優しくあっさりした和風の味付け。素朴な味という表現がピッタリくるかな。少々ダマになっているのはご愛嬌。
カツはけっこう肉厚で、カリサクに揚げられた衣が餡と馴染んでだんだんフワフワ食感に変わっていきます。この変化を楽しむのもまたイイですね。
瑞浪、いや、東濃を代表する一杯。腹パンになりながら美味しくいただけました。

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メニュー
あんかけかつ丼 750円
大あんかけかつ丼 950円
あんかけエビ丼 950円
うどん定食 あんかけかつ丼付き 950円
ころうどん定食 あんかけかつ丼付き 950円

住所:岐阜県瑞浪市寺河戸町1144-6
電話番号:0572-68-6162
営業時間:11:00~14:30 17:00~19:30
定休日:木曜日、第2水曜日
駐車場:店舗前3台、近辺に公共駐車場有り

とんかつ葉月@弥富で塩かつ丼定食

仕事で鍋田方面を通りかかる時、いつも気になっていた店。オープンは2015年4月だそうです。
こちらの店主は、中村区の「味処おおたに」にいらっしゃったのだそう。その「おおたに」には行っていませんが、「おおたに」の修行先である大門の「もちづき」は何度か行っているお気に入りの店だったりします。
という前置きなので、期待大です。
注文したのは、訪問前から決めていた塩かつ丼定食。メニューには単品が見当たりませんでしたが、常連と思われる方々は単品で注文されていました。

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最初に、おかわり自由のキャベツが提供され、ゆずドレッシングでいただきます。
そして塩かつ丼
ごはんの上に海苔と少しのキャベツとダシ醤油。この海苔とご飯に染みたダシ醤油がイイお味で、ご飯ススム系。
カツは三河もち豚のロース。それほど肉厚ではないのですが、肉そのものの旨さが分かるヤツですね。
カリッと揚がった衣の上に粗塩が掛けられていて、それで塩かつ丼という訳です。
ただショッパいだけではなく、甘味も感じる旨味の強い塩がこれまたウマくて、肉との相性も抜群。
店の雰囲気も良く、気分良く食事ができました。
次は店の推しである醤油かつ丼を。

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メニュー
醤油かつ丼定食 980円
かつ丼定食 980円
おろしかつ丼定食 1,030円

住所:愛知県弥富市操出6-13-2
電話番号:0567-58-4052
営業時間:11:00~LO14:00 17:30~LO19:30
定休日:日曜日
駐車場:有り

勝升@千音寺で新潟たれかつ丼 松

新潟タレカツ丼の代表的な2店舗で食べてきたので、味を忘れないうちに食べ比べです。

代表的な2店舗
osugi-katsudon.hatenadiary.jp
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名古屋で新潟タレカツ丼をいただけるのは、おそらくココぐらいしか無いんじゃないかと。
この店、ぜんコク麺コクと同じ会社が経営していて、実はオーナーが小中学校の同級生なんです。
食べ比べるということで、新潟の2軒で食べたメニューに相当するであろう、新潟たれかつ丼の松をいただきます。

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蓋なしで提供されます。
盛り付けは立体的。高く積んでボリュームがあるように見せているんだと思いますが、画像だとスキマからご飯が見えているので、ちょっと惜しいかな。カツ一枚の大きさも少し小さめでしょうか。
見た目はそんな感じですが、味の方はけっこう本場のタレを再現していて、イイ味してると思います。
サクサクした食感と肉の歯切れ感もよく似ているんじゃないかと。
ご飯も新潟産コシヒカリを使用してるということで、こだわっていますし。
同級生の店ということを差し引いても、良かったと思います。

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メニュー
新潟たれかつ丼 梅(3枚) 820円 竹(4枚) 1,000円 松(5枚) 1,170円
福井ソースたれかつ丼 梅(3枚) 820円 竹(4枚) 1,000円 松(5枚) 1,170円
名古屋みそたれかつ丼 梅(3枚) 820円 竹(4枚) 1,000円 松(5枚) 1,170円

住所:名古屋市中川区新家2-1510
電話番号:052-446-8991
営業時間:11:00~14:00 18:00~21:00
定休日:火曜日
駐車場:あみやき亭西側に有り

とんかつ政ちゃん沼垂本店@新潟・沼垂で特製かつ丼

新潟タレカツ丼発祥の店、とんかつ太郎本店で食べた翌日です。
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仕事を終えてホテルへ戻ってから路線バスに乗り沼垂(ぬったり)方面へ。目的地は、とんかつ政ちゃん沼垂本店です。
こちらは、とんかつ太郎で修業した2番弟子の方が昭和40年に独立して開業。
そしてこの「タレかつ」という名称、政ちゃんの2代目店主が命名したというのです。
他県のソースカツ丼と似ているので間違えられることが多く、全国から注目を集めているにもかかわらず表現する名称が存在せず、それではいかん、と。醤油ダレのカツ丼を「タレかつ」と名付け、それが広まっていったそう。
系列店含めて県内に10店舗を展開しており、新潟駅前やイオン内に出店するなど、正に新潟タレカツ丼を世に広めた立役者といった存在なのでしょう。

昨夜と比較するためにも同格の品をいただくことにします。
注文したのは、特製かつ丼(税別1,400円)。

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こちらでも蓋付きで提供されますが、蓋が閉まらず乗っかり状態。政ちゃんの特製はカツが6枚乗っかります。(ご飯の上に4枚、中に2枚)

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見た目とか衣の感じとか、さすがによく似ていますね。
サクリとした食感や肉の厚さ・質もほとんど変わらないぐらいかな。
違うところと言えば、醤油ダレの味に微妙な差があるのかもしれません。政ちゃんの方が濃くて甘味が強いように思います。
本醸造醤油・鶏ガラ・野菜・上白糖を使った、50年以上継ぎ足しで守られてきた秘伝の醤油ダレということで、切れの有るタレ味が印象的でした。
新潟では太郎派と政ちゃん派に分かれるそうですが、自分は・・・どちらももっと食べないと決められないよね。

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メニュー
特製かつ丼 1,400円 特製ヒレかつ丼 1,900円
かつ丼 1,100円 並ヒレかつ丼 1,500円
三枚かつ丼 900円 三枚ヒレかつ丼 1,200円
ミニかつ丼 700円 ミニヒレかつ丼 900円
US特製ヒレかつ丼 1,300円 US並ヒレかつ丼 1,000円
US三枚ヒレかつ丼 800円 USミニヒレかつ丼 600円
卵黄 50円 温泉玉子 100円
サラダセット 丼の価格+450円

住所:新潟市中央区沼垂東5-12-1
電話番号:025-245-2994
営業時間:11:00~15:00LO 17:00~21:00LO
定休日:元旦
駐車場:有

とんかつ太郎本店@新潟・古町で特製カツ丼

昨年もそうでしたが、今年も新潟への出張が増えました。
昨年は新潟ラーメン堪能しましたが、今年はカツ丼で攻めます。
第一弾は、卵でとじない新潟タレカツ丼発祥の店である、とんかつ太郎の本店。
この店を訪問する為に、ホテルは古町エリアで取ったのです。

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昭和初期にこの店の初代が、当時モダンだったカツレツを醤油ダレにくぐらせ、ご飯の上にのせて提供したことが始まりだそう。それ以来、新潟のカツ丼スタイルとして定着したという歴史がメニューに書いてありました。
定食やカツカレーも用意されていますが、もちろんカツ丼をいただきます。

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注文したのは、カツ7枚入りの特製カツ丼。特製はご飯も多めで蓋が閉まらないほどのボリューム!

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ご飯の上にはカツが5枚。残り2枚は中に埋まっているのです。
ツウの食べ方は蓋にカツを2~3枚よけて食べ進めるとのことで、真似してみます。
細かいパン粉をまといラードで揚げたカツを、昭和30年頃から継ぎ足している秘伝の醤油タレにザブンとくぐらせているということですが、思ったよりも味が染みているんです。かと言って濃すぎず薄すぎず丁度良い塩梅。
肉は薄切りで柔らか。優しく軽い口当たりなので何枚でもイケそうな感じ。
ご飯は新潟産コシヒカリ。米だけでもウマいところに、タレが染みてさらに美味し。
この店で修業したお弟子さんたちが独立して店を出しているので、翌日はそちらを訪問です。

メニュー
特製カツ丼(カツ7枚) 1,340円
カツ丼(カツ5枚) 1,080円
4枚カツ丼 950円
ミニカツ丼(カツ3枚) 780円
ヒレカツ丼(カツ4枚) 1,340円
ミニヒレカツ丼(カツ2枚) 780円

住所:新潟市中央区古町通6番町973番地
電話番号:025-222-0097
営業時間:11:30~14:30 17:00~20:00(ネタなくなり次第)
定休日:木曜日、第3水曜日

まずいゝころかつ ふじ@神宮前で上かつ丼

名鉄神宮前駅東口から東へ少し行ったところにある喫茶・食事処ふじ。
「まずいゝころかつ」と書かれたユニークな看板を掲げていることから、メディアにもよく取り上げられる店です。
自宅から徒歩圏内であることから何度か訪問していますが、この記事を書くにあたり創業年を調べてみると、なんと1959年とのこと。60年以上の歴史がある老舗なんです。
今回はまずいまずい(本当はおいしい)ころかつではなく、上かつ丼(赤だし・漬物付 980円)をいただきます。

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玉子とじ後乗せタイプです。
濃い目の色が付いた玉子はトロトロ半熟仕上げで、見た目通りちょっと濃い味付け。玉ねぎではなく青ネギが使われているのが特徴的。
ロースカツはカラリと揚がっていて、肉質も良いですね。赤だしのお味も良し。
美味しかったとしても、まずかったと言うのがこの店での流儀。
あー、まずかった!

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メニュー
かつ丼 980円 かつ丼 750円
みそかつ丼 750円 大盛 150円増

住所:名古屋市熱田区花表町13-1
電話番号:052-881-7481
営業時間:8:00~22:00
定休日:土曜日

みどりや@熱田駅前で みそかつ丼

JR熱田駅の目の前に店を構える、みどりや。
大津通から一本入っているので、駅の利用者じゃないと目につかない場所ですが、名が知れ渡っています。
それもそのはず、戦後に創業し75年程の歴史を重ねた老舗なのです。
以前はよく出張の切符を熱田駅まで買いに行っていたので、店の存在は知っていましたが、今回が初の訪問です。

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注文したのは、みそかつ丼 みそ汁付。
ごはんの上に千切りキャベツが敷かれ、その上にカツと味噌。
カツの厚みはロースカツ単品に比べると薄目なのかもしれません。衣のサクサク感がイイですね。
たっぷりとかけられた味噌はサラリとした粘度で甘みが強いもの。これ、私が好きな味どストライクです。
そして、味噌汁も美味い。味噌の使い方が上手ですよね。
美味かった!

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メニュー
かつ丼 670円 みそ汁付き 770円
みそかつ丼 670円 みそ汁付き 770円

住所:名古屋市熱田区森後町9-8
電話番号:052-671-2563
営業時間:11:00~13:45 17:00~20:45(土曜は20:00まで)
定休日:日曜祝日